みなさんごきげんよう。脱サラおやじである。
都電荒川線・宮ノ前停留所から徒歩2分。昭和48年創業の老舗町中華「永新」に足を運んだ記録である。
炎天下の昼下がり、汗ばむ陽気に誘われて暖簾をくぐる。店内はカウンター中心のこぢんまりとした空間。女性店主が切り盛りするこの店は、地元民に愛され続ける街中華。昭和の香り漂う空気感が、脱サラおやじの心をくすぐる。
まずはキリンラガー大瓶(750円)でのどを潤す。

冷えた瓶から注がれる黄金色の液体。グラスに立ち上る泡が、今日一日の疲れを洗い流す。
付け合わせのピリ辛おしんこがまた良い。シャキッとした歯ごたえと唐辛子の刺激が、ビールの旨さを引き立てる。
一息ついたところで、もやしそば(750円)を注文。

運ばれてきたどんぶりには、山盛りのもやしと野菜が鎮座。炒めた香ばしさとスープの優しい味わいが絶妙なバランス。
くどさは皆無。あっさりとした醤油ベースのスープに、野菜の旨味が溶け込む。
シャキシャキのもやしが食感のアクセント。脱サラおやじの胃袋にちょうど良い塩梅。
続いてチャーハン(700円)

最近はパラパラ系が主流だが、永新のチャーハンはしっとり系。誤解なきよう言っておくが、べちゃっとしているわけではない。米粒はふっくらと油をまとい、口に運ぶとジュワッと旨味が広がる。
具材はシンプルながら、玉ねぎの甘みと調味料とのバランスが絶妙。
濃すぎず薄すぎず、ちょうど良い味加減。レンゲが止まらぬ。
他にも気になるメニューが並ぶ。今回は品切れだった油淋鶏とシイタケそばは次回、是非注文したい。ほかにも麻婆豆腐や売り切れごめんの餃子など、町中華の王道を地で行くラインナップ。
価格帯はほぼ千円以下。財布に優しく、味は本格派。まさに「安くて旨い店」の名にふさわしい。
永新の魅力は料理だけにとどまらない。店主の人柄、昭和レトロな空間、そして地元に根ざした雰囲気。脱サラおやじのような一人客でも居心地が良い。昼も夜も営業しており、ふらっと立ち寄れる気軽さもありがたい。
昭和の味、町中華の温もり、そして何より「旨さと安さ」の共存。
永新は、脱サラおやじの放浪記に欠かせぬ一軒である。





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