第119記 精肉 田中、大江戸(扇大橋)

スイーツ

皆さんごきげんよう。脱サラおやじである。

サイドFIRE生活に入ってからというもの、平日の昼間にふらりと街を歩く時間が増えた。会社員時代には見向きもしなかった駅や路地を歩くと、思わぬ名店に出会えることがある。

今回の健康診断のために出向いた足立区・扇大橋。
荒川沿いの静かな街並みと、地元民に愛される店が点在する、素朴で味わい深いエリア。
そんな扇大橋で訪れたのが「精肉 田中」と「大江戸」。肉と和菓子という、なんとも脱サラおやじらしい組み合わせの一日となった次第。

扇大橋駅から少し歩いた住宅街の一角に、ひっそりと佇む「精肉 田中」。
看板も控えめで、初見ではまず気づかないレベルの隠れ家感。
だがネットでは“肉質が良い”“コスパが高い”と評判で、地元の常連が足繁く通う人気店。

本来なら名物のカツを攻めたいところ。しかしこの日は健康診断を終えたばかりで、医者から「脂ものは控えめに」と釘を刺された直後。
泣く泣くカツを諦め、和牛たたき丼を選択。

和牛たたき丼は1150円。みそ汁と漬物が付く定食スタイル。着丼した瞬間、丼を覆う霜降り和牛の美しさに思わず見惚れる。

たたき特有のレア感、艶やかな脂、そして香り。控えめに言っても優勝レベル。
まずはタレに軽くくぐらせて一口。ニンニクが効いたパンチのあるタレが和牛の甘みを引き立て、ご飯が止まらない。
霜降りの脂はしつこさがなく、口の中でふわりと溶ける。ねぎの香り、キャベツのシャキシャキ感が全体を引き締め、箸が止まらない。
みそ汁は出汁がしっかり効いていて、脂の余韻を優しくリセット。漬物の塩気も良いアクセント。

健康診断明けで控えめに食べるつもりが、気づけば丼を一気に完食。罪悪感より満足感が勝つ昼下がり。
ネット情報によると、精肉店直営らしく肉質には相当こだわっているらしい。カツも評判が高く、次回は必ずリベンジしたい所存。


腹を満たした後は、カフェでまったりしようと目当ての店へ向かう。
しかし、まさかの本日休業。扇大橋あるある。仕方なく甘いものを求めて検索すると、近くに和菓子屋「大江戸」を発見。

「大江戸」は地元で長く愛される老舗で、特にきんつばが有名。
手作りにこだわり、昔ながらの製法を守り続けている店とのこと。だがこの日はどうしてもどら焼きの気分。迷わずどら焼き250円を購入し、家に持ち帰る。

帰宅後、お茶を淹れてどら焼きをいただく。


皮はしっとり、ふんわり。餡は粒がほどよく残りつつも滑らかで、甘さ控えめ。上品で優しい味わい。和牛たたき丼の余韻を邪魔せず、むしろ締めとして完璧な存在。

どら焼きの皮の香ばしさと餡の自然な甘みが、午後の静かな時間にじんわり染みる。派手さはないが、丁寧に作られた和菓子ならではの安心感。扇大橋の街の空気とよく合う一品。

扇大橋で肉と和菓子という、なんともバランスの良い放浪となった今回。
脂ものNGという制約があったからこそ出会えた和牛たたき丼の旨さ。
そして老舗のどら焼きで締めるという、脱サラおやじらしい緩やかな贅沢。

「精肉 田中」は肉の質で勝負する隠れた名店。「大江戸」は地元に根付く和菓子の名店。どちらも扇大橋の魅力を感じさせる良店。

次は健康診断の縛りがない日に、カツときんつばのフルコースで攻めたい所存。

精肉 田中 (扇大橋/食堂)
★★★☆☆3.26 ■予算(夜):¥1,000~¥1,999
大江戸 (扇大橋/和菓子)
★★★☆☆3.10

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