みなさんごきげんよう。脱サラおやじである。
本日は、たまの贅沢を求めて荒川区・西尾久の地へ足を運んだ。
目的地は都電荒川線・荒川遊園地前駅から徒歩数分の場所にある「南インド料理なんどり」
都電の走る風景と昭和の香りが残る街並みに、突如現れる異国情緒あふれる店構え。
そのギャップに心が躍る。
南インド料理とは何か
インド料理と聞くと、ナンとバターチキンカレーを思い浮かべる方が多いだろう。
しかし、ここ「なんどり」で味わえるのは、北インドとは一線を画す南インド料理。
主食はナンではなく米。カレーは小麦粉不使用のグルテンフリー。
スパイスの香りが立ち上る料理は、まさに“食べるアーユルヴェーダ”と呼ぶにふさわしい。
店主は日本人、しかし味は本場そのもののようだ。
店内に入ると、カウンターとテーブル席が数席のこぢんまりとした空間。
注文したのは日替わりランチの「ミールス(1300円)」
ミールスとは、南インドの定食スタイルのこと。
ステンレスのプレートに、数種類のカレーと副菜、ライス、パパド(豆せんべい)が並ぶ。
見た目の華やかさに、思わず写真を撮りたくなる衝動。

まず驚いたのがライス。
日本米ではなく、細長くパラリとしたインディカ米。
カレーとの相性が抜群で、スパイスの香りを引き立てる名脇役。
カレー3種
この日のカレーは以下の3種。残念ながら南インド料理に詳しくない脱サラおやじには名前は分からない。
全て個性的。酸味があったりスパイスが効いていたり、インド料理屋でも食べたことのないカレーである。
副菜はインドの漬物(アチャールと言うらしい)やニンジン、バナナなどがついている。
どれも優しい味付けで、スパイスの奥深さを感じさせる。
食後の満足感と余韻
全体的に油控えめで、胃もたれとは無縁のヘルシーさ。
食後の喉の渇きもなく、身体が内側から整うような感覚。
精進料理のような趣き。
これまでのインド料理の概念を覆す体験であった。
荒川の片隅で出会ったスパイスの楽園「なんどり」は、ただのカレー屋ではない。
南インドの食文化を丁寧に伝える、知る人ぞ知る名店。
店主の知識と情熱、そして料理への真摯な姿勢が、皿の上に凝縮されている。
荒川遊園地前というローカルな立地にありながら、東京屈指の南インド料理が味わえる貴重な一軒。
脱サラおやじ、またひとつ“旨い店”を発見した次第。




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