皆さんごきげんよう。脱サラおやじである。
今回訪れたのは「魚河岸酒場 駅前 浜けん」。夕暮れ時に店の前を通りかかると、大きな赤い文字の看板が目に飛び込んでくる。「漁港直送」「鮮度抜群」「産地直送」といった文字が躍り、多数の提灯が灯って温かみのある雰囲気を醸し出している。角地に位置する白い外壁の建物は、いかにも海鮮居酒屋といった風情だ。これは期待できそうである。
席に着くと、まずは瓶ビール690円を注文。アサヒスーパードライの中瓶がグラスとともに運ばれてきた。そしてお通しの登場だが、これがなんと鯖の味噌煮である。お通しとは思えないボリュームに驚く。箸を入れるとホロホロと身がほぐれ、全く臭みがない。これは幸先の良いスタートだ。

さて、この店は牡蠣推しのようである。手書き風のおすすめメニュー表には牡蠣料理がずらりと並んでいる。ここは牡蠣三昧といこうではないか。
まずは生牡蠣690円。大ぶりの殻付き牡蠣が2個、白い皿に鎮座している。刻みネギと紅葉おろしが添えられ、レモンを搾っていただく。口に含むと海の香りが広がり、濃厚な旨みが押し寄せてくる。新鮮さが違う。これは旨い。

続いて焼き牡蠣490円。殻付きのまま焼き上げた牡蠣は、ふっくらと焼き色がついている。こちらもレモンを搾っていただくと、生とはまた違った磯の香りがより引き立つ。火を通すことで旨みが凝縮されている印象だ。

牡蠣の締めは生カキフライ300円。パン粉でサクサクに揚げられた牡蠣フライが、千切りキャベツの上に盛り付けられている。青のりがトッピングされ、タルタルソース、とんかつソース、レモンが添えられている。色が濃く、こんがりと揚げているためか実に香ばしい。タルタル、ソース、レモンと3度の味変が楽しめるのも嬉しい。この価格でこのクオリティは素晴らしい。

ここで日本酒に切り替える。賀茂鶴のグラス590円を注文。小さなガラスの酒器になみなみと注がれ、受け皿にもこぼれている。いわゆる「こぼし酒」スタイルだ。辛口の味わいが、これから来る刺身への期待を高める。

そして真打ち登場。新鮮刺身盛り2人前990円。木製の舟盛り台に、タイ、イサキ、ヤヅ(ブリの出世名である)、サーモン、ブリ、カツオがずらりと並ぶ。大根のつま、大葉、レモン、わさびが添えられ、見た目にも豪華な一皿だ。醤油も甘めと普通の2種類が用意されているのが気が利いている。全部新鮮で美味すぎる。正直に言おう、東京ではこの値段でこのクオリティは絶対に食べられない。

漁港直送の新鮮な魚介類をこの価格で楽しめる「魚河岸酒場 駅前 浜けん」。牡蠣の三種食べ比べから豪華刺身盛りまで堪能。
コストパフォーマンスの高さに脱帽である。海鮮好きなら迷わず訪れるべき、また足を運びたくなる一軒であった。

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