皆さんごきげんよう。脱サラおやじである。
今回訪れたのは西日暮里にある「やきとん 三吉」。狭い路地の奥に佇む店舗入口には、大きな赤提灯が掲げられ「本物のやきとん」の文字が目に飛び込んでくる。青い看板には「備長炭焼 やきとん 80円」とあり、この価格設定に期待が高まる。赤い暖簾をくぐれば、いかにも下町の大衆酒場といった雰囲気が漂っている。
席に着くと、まずは生ビール450円(税別、以下同)で喉を潤す。アサヒスーパードライの冷えたジョッキが嬉しい。お通しはごぼうと人参のマヨ和え、こんにゃくの和物、切り干し大根の三種盛り。どれも丁寧に作られた小鉢で、これだけでビールが進んでしまう。

やきとん屋に来たからには、まずは串からいきたい。
シロ120円を注文。新鮮なシロをタレで焼き上げた一品で、照りのある甘辛いタレがたっぷりとかかっている。辛子を添えて頬張れば、プリプリとした食感が口の中に広がる。これぞやきとんの醍醐味である。

続いてテッポー120円。こちらもタレで。テッポーとは豚の直腸のことで、都内で食べられるところは多くないので嬉しい限りだ。独特の歯応えと濃厚な旨みが酒を呼ぶ。

ビールを飲み干したところで、ホッピーセット白450円に切り替える。茶色の瓶と氷入りのジョッキ、これぞ大衆酒場の風景である。焼酎と割って飲むこのスタイルが、やきとんには実によく合う。

ハラミ150円は塩で注文。少し小ぶりではあるが、良い塩加減で肉の旨みがしっかりと感じられる。下に敷かれた白ネギも香ばしく焼かれており、これがまた良いアクセントになっている。

箸休めにタコわさ380円。生のタコを薄切りにしてわさびと和えた居酒屋定番の酒肴である。刻みネギがトッピングされ、大葉を添えて提供される。ツンとくるわさびの刺激が、口の中をさっぱりとさせてくれる。

もつ煮480円も外せない。大根やこんにゃく、もつがたっぷり入った味噌ベースの煮込みで、白髪ねぎと青ねぎがトッピングされている。

串の追加でねぎま120円とレバー80円を注文。ねぎまは豚肉とネギの組み合わせが絶妙で、タレの照りが食欲をそそる。レバーは80円という驚きの価格ながら、臭みもなく美味しい。この価格でこの品質、さすが本物のやきとんを謳うだけのことはある。

特製キャベツ盛り280円はおかわり自由という太っ腹な一品。ざく切りにしたキャベツに白ごまをトッピングし、特製の辛味噌で頂くスタイルだ。串の合間にシャキシャキのキャベツを頬張れば、いくらでも食べ続けられそうである。

生ビールにホッピー、そして新鮮なやきとんを何本も堪能してこの価格。80円から楽しめる串の数々と良心的な価格設定は、まさに「安くて旨い店」の名に恥じない。
気取らない下町の雰囲気、備長炭で焼き上げる本物のやきとん、そして財布に優しい価格。三拍子揃った「やきとん 三吉」、また西日暮里に足を運びたくなる店である。

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