第162記 モリタ屋 東京丸の内店(東京駅)

すき焼き

皆さんごきげんよう。脱サラおやじである。

今回訪れたのは「モリタ屋 東京丸の内店」。京都に本店を構える明治創業の老舗精肉店が手がけるすき焼きの名店である。

場所は丸ビルの35階。エレベーターを降りると、木製の横板デザインの壁面に「モリタ屋」の看板が目に入る。「厳選和牛 黒毛和牛 京料理」の文字が誇らしげに掲げられ、白い暖簾が高級感を漂わせている。和モダンな店構えに期待が高まる。

店内に通されると、窓の外には丸の内のオフィスビル群が一望できる絶景が広がっていた。35階からの眺望は圧巻で、これだけでも訪れる価値がある。

席に着き、まずはビール中瓶1,100円(税込、以下同)を注文。アサヒ生ビール マルエフが運ばれてきた。冷やされたグラスに注げば、きめ細かい泡が立ち上る。高層階からの眺望を肴に、黄金色の液体を喉に流し込む至福のひととき。

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今回は松すき焼きコース11,550円をいただくことにした。

まずは前菜の盛り合わせが登場。竹籠に美しく盛り付けられた品々が目を楽しませる。胡麻豆腐にいくらを添えたもの、湯葉と茄子の和え、ローストビーフ、ハモの梅添え。白い鶴型の器に入った菊菜としめじの三杯酢和物も季節感があり美しい。どれも出汁が良く、一つ一つ丁寧に作られているのがわかる。

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続いて和牛の三種盛りが運ばれてきた。冷しゃぶ、西京焼き、たたき。それぞれ個性が光る逸品揃いで、淡いグリーンの長方形プレートに美しく盛り付けられている。レタスなどの葉野菜が敷かれ、見た目にも涼やかである。

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ここでビール中瓶を追加。キリンビール「晴れ風」である。麦芽100%、国産ホップ使用のこだわりの一本。すき焼きを待ちながら、グラスを傾ける。

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そしていよいよ主役の登場である。極上の霜降り和牛肉のスライスが淡いグリーンの皿に美しく盛り付けられてきた。サシの入り方が芸術的で、見るからに上質な黒毛和牛である。

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モリタ屋のすき焼きは、ザラメを敷いた後に焼くのが特徴とのこと。店員さんが目の前で最高の塩梅で焼いてくれる。鉄鍋の中で肉がジュウジュウと音を立て、甘い香りが立ち上る。

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しらたき、焼き豆腐、長ねぎ、春菊、麩も加わり、本格的な関西風すき焼きが完成。割下と具材が絶妙に絡み合う。

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溶き卵に浸していただく和牛すき焼き。今まで食べたことのない美味さである。肉は筋がなく食べやすく、割下も最高。口の中でとろけるような食感に思わず唸ってしまった。

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すき焼き御膳として、白ご飯、赤だし、漬物、小鉢が添えられる。この赤だしがとてもうまい。出汁が凄いのである。付け合わせのおしんこや牛しぐれも逸品で、脇役とは思えないクオリティの高さ。

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デザートは梨、シャインマスカット、柿のスライス、そしてマンゴープリン。季節のフルーツと甘味のセットで、懐石料理の締めくくりにふさわしい水菓子である。

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丸ビル35階からの絶景、老舗の技が光る前菜の数々、そして何より圧巻のすき焼き。気取らないおもてなしと確かな味。三拍子揃った「モリタ屋 東京丸の内店」、特別な日にまた足を運びたくなる店である。

モリタ屋 東京丸の内店 (二重橋前/すき焼き)
★★★☆☆3.60 ■京都初の肉卸【モリタ屋】の京都風「すき焼き」を東京で味わう。 ■予算(夜):¥15,000~¥19,999

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