第116記 徐家(銀座一丁目)

中華

皆さんごきげんよう。脱サラおやじである。
本日はメンター一押しの麻婆豆腐を求め、銀座一丁目を放浪。
向かった先は、桜通り沿いに店を構える本格四川料理の店「徐家」。
四川省出身の特級料理師が腕を振るう、辛党の間では密かに知られた人気店である。

店内は細長い造りで、赤を基調とした中華らしい雰囲気。
昼時はサラリーマンに加え、中国語が飛び交うほど中国人客の姿も多く、本場の味を求めて訪れる人が多いことが伺える空間。
銀座の端とはいえ、地元民と外国人が入り混じる活気ある店内。

今回注文したのはランチの「本格四川マーボー豆腐」1200円(税込)。
四川料理の看板ともいえる麻婆豆腐を、現地の調味料を使って仕上げた店の名物。
注文から数分、湯気を立てながら登場した麻婆豆腐は、見るからに濃厚な赤。
レンゲを入れた瞬間に立ち上る花椒の香りが、これから始まる痺れの世界を予告する一皿。

一口目、唐辛子の鋭い辛味が舌を刺し、その後に花椒の痺れがじわじわと広がる。
辛い。しかし辛いだけではない。
豆板醤のコク、挽肉の旨味、香辛料の奥行きが層になって押し寄せる本格派。
四川の麻辣を真正面から感じる、パンチの効いた味わい。

辛さがピークに達した頃、ありがたい存在となるのが付け合わせの小鉢3種。
この日の小鉢は以下のラインナップ。

油揚げのようなおかずは安心の味。麻婆豆腐の刺激を和らげる救済枠。
噛むほどに旨味が広がる優しい味わい。

枝豆と青菜のオイルの和えはさっぱりとしているが、日本にはない味付けで、しかしながら日本人にとても合うと思われる。辛さの合間に挟むと口内が一瞬リセットされる清涼感。
箸休めとして優秀。

そしてハムと玉ねぎの炒め物。
玉ねぎの甘みとハムの塩気が絶妙で、辛味の中にほっとする家庭的な味わい。
中華の付け合わせとしては珍しいが、これが意外と麻婆豆腐と合う。

スープはあっさりとした卵スープ。
優しい味わいで、麻婆豆腐の刺激を受け止めるクッションのような存在。
このスープがあることで、辛さの波に飲まれずに済む安心感。

そして最後に杏仁豆腐をいただく。これがまた絶妙。
なめらかでミルキー、香りは控えめながら上品な甘さ。
辛さで火照った口内を劇的に鎮めてくれる救世主。
脱サラおやじが好きなタイプの杏仁豆腐である。

ランチ全体を通して感じたのは、辛さの中に確かな旨味があること。
四川料理はただ辛いだけと思われがちだが、徐家の麻婆豆腐は辛味・痺れ・旨味の三位一体。
四川省出身シェフが現地から取り寄せた香辛料を使っているというのも納得の味わい。

また、ランチは麻婆豆腐以外にも黒炒飯、よだれ鶏冷麺、週替わり定食など魅力的なメニューが揃う。
特に黒炒飯は中国たまり醤油を使ったコク深い味わいで、常連からの支持も厚い人気メニューのようだ。
次回はこれも試してみたいところ。

銀座という土地柄、敷居が高いと思われがちだが、徐家は気取らず入れる雰囲気。
中国人客も多く、本場の味を求める人々が集まる店。
辛いもの好きはもちろん、銀座でコスパ良く本格中華を楽しみたい人にもおすすめの一軒。

脱サラおやじ、また一つお気に入りの店を見つけた次第である。

徐家 (銀座一丁目/四川料理)
★★★☆☆3.40 ■銀座で中華料理を食べるならここ!四川出身シェフが作る現地の味を心を込めてご提供します ■予算(夜):¥1,000~¥1,999

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