皆さんごきげんよう。脱サラおやじである。
サイドFIRE生活に入ってからというもの、平日の昼下がりにふらりと旨い店を巡る時間が何よりの贅沢。
今回は有楽町で見つけた極上のうなぎと、銀座の老舗喫茶で味わう大人の珈琲時間の放浪記である。
有楽町駅から徒歩数分。
向かったのは名古屋の名店として知られる「炭焼 うな富士 有楽町店」。
本店は食べログ百名店の常連で、行列必至の人気店。
特徴はなんと言っても“地焼き”のうなぎ。蒸さずに炭火で一気に焼き上げる名古屋流で、表面は香ばしく、中はふわトロの食感が魅力。
東京のふっくら系とはまた違う、力強い旨味が楽しめる店である。
席に案内され、まずは中瓶900円で喉を潤す。
お通しは新鮮なきゅうりを塩昆布とごま油で和えた一皿。
シンプルながら香りが立ち、ビールの苦味と相性抜群のスターター。
この時点で期待値が一気に上がる。

注文したのは「肝入り上ひつまぶし」7,830円。

名古屋名物のひつまぶしを、うな富士の地焼きで味わう贅沢。
しかも肝入り。これは頼まずにはいられない。
まずは肝から。
炭火の香りがふわりと立ち、苦味は控えめでコク深い味わい。
ビールとの相性は言うまでもなく最高。
肝の旨味が口の中で広がり、これだけで一品料理として成立するレベル。
そして主役のうなぎ。
まずはそのまま一口。
皮目はカリッと香ばしく、身はふわりとほどける柔らかさ。
脂の甘みと炭の香りが重なり合い、名古屋流の力強さを感じる一品。
東京の蒸しを入れたふっくら系も好きだが、この直球勝負の地焼きは脱サラおやじの好みにドンピシャ。
次に薬味で味変。
山椒の香りが立ち、ねぎの爽やかさ、ワサビの辛味が加わり、うなぎの旨味がさらに引き立つ。
同じうなぎとは思えないほど表情が変わるのがひつまぶしの醍醐味。
そして最後は出汁をかけて茶漬けに。

香ばしさがふわりと立ち上がり、さらりとした口当たりに変化。
炭火の香りと出汁の旨味が溶け合い、締めにふさわしい優しい味わい。
三段階の味変で飽きることなく完食。
最高に旨いうなぎであった。

食後は銀座方面へ歩き、並木通りに佇む老舗喫茶「壹眞珈琲店 並木通り店」へ。

昭和の香りを残す重厚な空間で、落ち着いた大人の時間が流れる店。
銀座の喧騒から一歩入るだけで、まるで別世界のような静けさ。
注文したのは「かづまブレンドセット」1950円。
壹眞珈琲店の看板ブレンドで、深煎りの香ばしさとしっかりした苦味が特徴。
ビターな珈琲が好きな脱サラおやじには迷いのない選択。
ケーキはチョコレートのシフォン。
しっとりとしたスポンジに軽やかなクリームが合わさり、甘さ控えめの上品な仕上がり。
これをビターなかづまブレンドで流し込む瞬間の幸福感。

うなぎの余韻を邪魔せず、むしろ締めとして完璧な組み合わせ。
有楽町で極上のうなぎを堪能し、銀座で大人の珈琲時間を過ごす。
脱サラして得た自由な時間を、旨いものと静かな空間で満たす贅沢。
これぞサイドFIREの醍醐味である。
また旨い店を見つけたら放浪記に記す所存。
次なる一杯と一皿を求めて、今日も街を歩く脱サラおやじである。





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